流鏑馬(やぶさめ)

日時 毎年11月23日の勤労感謝の日
場所

住吉神社

住所:鹿児島県曽於市末吉町二之方3995-1

お問い合わせ先 曽於市教育委員会 社会教育課
住所:鹿児島県曽於市大隅町岩川5629
電話:099-482-5958

 

 

「流鏑馬(やぶさめ)とは」

 やぶさめは、徒歩で弓を射ることである「歩射(かちゆみ)」に対するものとして、馬上で行う弓矢の競技である「騎射(うまゆみ)」と呼ばれ、武芸が儀式化したものとされています。国家安泰・五穀豊穣、その他に、1年の豊凶を占うことである年占いの性質があり、農民参加の収穫感謝の傾向が強いと言われています。

 名前の由来は、馬を馳せながら矢を射ることである矢馳馬(やばせうま)が語源である説や、鏑矢(かぶらや)が飛ぶさまである流鏑(やぶさ)が語源である説などと言われています。

 鎌倉時代の巻狩(まきがり)姿の騎手が、約300メートルの参道で馬を馳せ、馬上から3ヵ所の的を狙います。それを3回繰り返し、当たった矢の数が多いほど翌年は豊年になり、当たり的を持ち帰って家を葺(ふ)けばその家は栄えると言われています。

 昭和56年、県無形民俗文化財に指定されました。

 

 やぶさめの始まりは、公式には727年5月5日聖武天皇が観覧したものとされています。

 源頼朝が、鶴岡八幡放生会に流鏑馬を奉納し、最盛期を迎えたそうです。しかし、式法の難しさと出費の増大から大儀なものであるということを理由に衰えていったようです。その後、徳川吉宗時代に復興し、小笠原流もできたと思われています。

 儀式奉納の時期は、奈良期には端午節会、鎌倉期には放生会、江戸期には立願・結願に行われ、現在は5月に競馬奉納、やぶさめは秋の豊穣会に行われています。末吉町のやぶさめの始まりは不明とされていますが、江戸時代後期に薩摩藩が編纂した「三国名勝図会」に紹介されているようです。

 

 

 私が取材した平成23年11月23日 秋も一段と深まり鮮やかな紅葉が目立ってきた当日、朝から冷雨が降り注ぎ、午後からのやぶさめの開催が危ぶまれました。雨が降ると地面がすべりやすく、馬がすべり落馬の危険性があるためです。しかし、みなさんの心配をよそに日差しが顔を見せ始め、無事にやぶさめの奉納が行われました。

 

 

 午後1時より神事(奉幣の儀)が始まり、神主さんとやぶさめ保存会の皆さんが塩や酒を撒き清めを行いました。今年は、1の射手に「大吉」に乗る別府麻美さん(21歳)、2の射手に「末吉ひかり」に乗る杉本蓮太くん(末吉小学校6年生)、そして、今年初めてのやぶさめになる3の射手に「あお」に乗る杉本李音さん(末吉小学校4年生)が選ばれました。

流鏑馬(馬)

 三人の射手は、9月から週2日2時間の練習を行っていたそうです。鮮やかで美しい巻狩姿の衣装を身にまとった三人が馬に乗り始めた頃には、大勢の観客が集まっていました。

流鏑馬(一の騎手) 流鏑馬(二の騎手)
流鏑馬(三の騎手)  

 

 いよいよ、やぶさめが始まり、勢いよく走る馬の上から的を見事に射ぬいた別府さん。その勇姿に、観客の歓喜の声と拍手が鳴り響きました。続いて、体は小さいながらも堂々と馬に乗った蓮太くん、李音さんが参道を走り、観客の活気は最高潮に達しました。流鏑馬(一の騎手実演)流鏑馬(二の騎手実演)流鏑馬(三の騎手実演)

 

 流鏑馬がすべて終わると、一般の人も騎乗体験することができます。

※騎乗体験が出来るのは、ここ住吉神社の流鏑馬だけです。

流鏑馬(騎乗体験)

 

 その後、三人の騎手にインタビューすることができました。

 

流鏑馬(インタビュー)

 

 やぶさめを終えた感想を「無事終わってよかったです」と笑顔で話してくださった1の騎手の別府麻美さん。

 別府さんは、弓を打つとき「しっかり当てよう!!」と思っていたそうですが、その甲斐あって、すべての的を当てていました。(9発9中です)

 知り合いに誘われてやぶさめを始めたのがキッカケで10年続けられているそんな別府さんでもたまには外すことや馬から落ちることがあるそうです。馬とのコミュニケーションのとり方について聞いてみると、小さい頃から親しんでいるので特にないとおっしゃっていました。「大吉」と呼吸もピッタリな様子で凛々しい姿と的に矢が当った音がとても印象に残りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流鏑馬(インタビュー2)

 

 2の騎手の杉本蓮太くんは、「去年当った矢の数4本を今年は越せました!!」と嬉しそうに話してくれました。

 弓を打つときは「的の狙いを定めてとりあえず当てる!!」と考えていたそうです。「じいちゃんが、保存会の会長でやぶさめを見て、かっこいい、やってみたいと思ったから」と 蓮太くんは、小学校2年生でポニーに乗り始めたそうです。

 

 

 

 

 

 

 流鏑馬(初めての乗馬)

 

 

 生まれて初めて乗馬を体験し、馬を怖がっていた私に「首を軽く叩いたり、なでたりして、馬とコミュニケーションをとったらいい」とやさしく教えてくれました。

 今後の目標は、宮崎神宮でやぶさめの力をつけて、将来は東京の鎌倉やぶさめ大会に出ること!!だそうです。頼もしいです。

 

 

 

 

 

 

 流鏑馬(インタビュー3)

 最後は今年初めてやぶさめを奉納した3の騎手の杉本李音ちゃんは、「緊張しました、当たるか不安でした。」と初々しい姿で話してくれました。

 やぶさめ始めたキッカケは、今年の8月くらいにやぶさめをやらないかという話があり、お兄ちゃんがかっこよかったからやりたいと思ったそうです。初めて馬に乗るときは、怖かったらしく、馬も自分もリラックスできるように、首を軽く叩いたり、なでたりするようにしているとのこと。そんな李音さん、弓を打つときには、「どこら辺で弓を離せば当たるかな、この前はここで当たったからここで離して当てよう。」と考えていたそうです。

 最後に、「来年もやぶさめをしたい、これからもずっと続けていきたいです。」と笑顔で話してくれました。

 

 

 

 

流鏑馬(巻狩姿)

 

 

 

 

 鮮やかで美しい巻狩姿の衣装を身にまとった三人は、凛々しく堂々としていて本当にかっこよかったです。

 その他にも、境内では武道大会や油竹登りが行われ、甘酒やコンニャクも振舞われます。住吉神社は、朝の雨が嘘のように、大勢の人で賑わっていました。

 

 

 

 

 

 

 

【参考】

・曽於市役所発行

 2007鹿児島県曽於市勢要覧

・指定文化財めぐり

 

 


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